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NRSメンバーであるCloud Innovationがアフリカに1000万以上のIPアドレスを持ち込んだ事実

Writer: NRS TeamNRS Team

Updated: Oct 25, 2023

AFRINICの元経営陣によれば、AFRINICメンバーであるCloud Innovation社がアフリカ大陸から600万個のIPを奪いました。

この幅広く出回っているうわさは、多くの分離主義やナショナリズムを燃え上がらせ、そして陰謀論さえ巻き起こしました。ところが、これは事実なのでしょうか。

NRSは事実確認を通じて、AFRINICの主張を確認しました。

その結果、事実はこの主張とはまったく異なるものだそうです。Cloud InnovationはすでにAFRINICに少なくとも1000万個のIPを持ち込み、直接的にアフリカ全域の個人や企業に利益をもたらしています。

Cloud Innovationがなければ、これらのIPはアフリカ以外の地域のインターネット企業に持ち込まれます。

NRSが計算した実際の数字に基づくと、AFRINICの元最高経営責任者であるEddy Kayihuraの主張は正確ではなく、誤解を招く可能性があるとのことです。

インターネット番号割当機関(IANA)は、IPアドレス全プールを所有しています。彼らは地域インターネットレジストリ(つまりRIR)を通じて、その地域インターネットレジストリの集団的なIPアドレス需要に応じて、IPアドレスを世界中のインターネットサービスプロバイダー(ISP)に割り当てます。つまり、地域インターネットレジストリは分配チャネルとして設計されていますが、IPアドレスの所有権はありません。

世界中には5つの平等な分配チャネルがありますので、5つの地域インターネットレジストリがあります。


もしISPが流通チャネルB(例えばRIPE)ではなく流通チャネルA(例えばAFRINIC)を選択した場合、チャネルAからリソースを奪うのではなく、チャネルAの流通プールを拡大することになります。

それが、Cloud Innovationが行ったことです。

AFRINICの元経営陣はこの事実を歪め、Cloud Innovationがアフリカからリソースを奪ったと主張してしまいました。AFRINICの元最高経営責任者であるEddy Kayihuraのそのような主張は、根拠がないものです。

ICANNウェブサイトの配分政策には、Cloud Innovationをサポートする事実がはっきりと書かれています。

https://www.icann.org/resources/pages/allocation-ipv4-rirs-2012-02-25-en#:~:text=Allocation%20Principles,least%20an%2018%20month%20period

政策が明確に指摘するように、下記ではその内容を引用します:

配分政策

IANAは/8(1600万個IP)を単位としてRIRsにIPv4アドレス空間を配分します。

IANAは、RIRの最低18ヶ月間のログインニーズをサポートするために、十分なIPv4アドレス空間をRIRに配分します。

Cloud InnovationがAFRINICに600万個のIPを申請したことによって、AFRINICのIPアドレスプールは1600万個増加しました。なぜなら、AFRINICがIANAからもらった最小配分規模は1600万だからです。

つまり、AFRINICはCloud Innovationの申請から直接利益を受けました。

そのため、AFRINICはCloud Innovationの要求から追加の1600万個のIPアドレスを得ました-もっと多くのIPアドレスを得る可能性があります。

この1600万個の新しいIPアドレスのうち、600万個のIPアドレスがCloud Innovationに配分られました。残りの1000万個のIPアドレスは、他のAFRINICメンバーに配分られました。

もしCloud Innovation社の要求がなければ、AFRINICはこの大量のIPアドレスブロックを得ることはできませんでした。

ところが、現在でもなぜAFRINICの元経営陣がなぜ事実を歪めたのかはまだ明らかではありません。AFRINICはアフリカのビジネス成長を促進することはしておらず、むしろIPアドレスを「アフリカ大陸から生えてきた」リソースとしてメディアに紹介することで事態を悪化させました。

これは誤解を招くものであり、すべての利用可能なIPアドレスは、グローバルなリソースライブラリであるIANAから提供されています。

AFRINICの主張は誤りです。

NRSは、AFRINICの元経営陣自身が語っていることが事実ではないことがわかると確認しました。AFRINICは、わざとIPアドレスの配分方法に技術的な知識を持たない記者やメディア機関に対して嘘をつき、彼らの管理不行き届きや失敗を隠そうとした可能性があります。

事実確認を経て、NRSはAFRINICの元経営陣の主張が誤解を招くものだと確信しました。事実は、Cloud Innovationが1000万個以上の追加IPアドレスをアフリカに持ち込んだことです。

私たちは、商業主導の革新がアフリカの発展を推進することができると信じています。皆で一緒にアフリカ大陸の企業発展のために頑張っていきたいと考えています。

 
 
 

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